非エンジニア向け・今日から使える

初心者のための Claude 講座

AI が社会に浸透しつつある今、Claude はあなたの仕事を力強くサポートしてくれる存在です。基礎から応用まで、あなたの分野に合った使い方を身につけて、仕事をもっと効率よく進めましょう。

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Chapter 01

Claude を知る

まずは一番かんたんな使い方から。ブラウザやアプリで開いて、日本語で話しかけるだけ。Claude が何をしてくれるのか、どう頼むと上手くいくのかを押さえます。

PART 1-1

Claude ってなに?

Anthropic(アンソロピック)社がつくった、文章で対話できるAIアシスタントです。

人間の言葉を読んで、考えて、日本語で答えてくれます。検索エンジンのように「探す」だけでなく、読んで・まとめて・書いて・言い換えてくれるのが特徴です。

  • 長い資料やメールの要約、文章の下書き・校正
  • 翻訳、アイデア出し、表や箇条書きへの整理
  • 手順の説明、調べ物の下書き、簡単な計算の考え方

ブラウザ(claude.ai)やスマホ/PCアプリで使える、賢い相談相手だと考えればOK。

あなた お願い Claude 読んで・考える 要約・下書き 翻訳・整理 言い換え
Claude は「探す」より「読んで・考えて・かたちにする」のが得意。

「正しい答えを1つ出す機械」ではなく、下書きや案を一緒に作ってくれるパートナーです。まちがいが混じることもあるので、大事な数値や固有名詞は最後に自分で確認しましょう。

PART 1-2

基本の使い方 —「プロンプト」でお願いする

Claude へのお願いの文を「プロンプト」と呼びます。むずかしく考えず、ふつうの日本語で「〜して」と書けば大丈夫です。上手に頼むコツは次の3つ。

  • ① 背景:誰向け?何のため?(例:新入社員向けに)
  • ② してほしいこと:要約・下書き・翻訳 など具体的に
  • ③ 形:箇条書き・表・字数など(例:5ステップで)
プロンプト(お願いの文)の組み立て 1 背景(だれ向け・何のため) 2 してほしいこと(要約・翻訳…) 3 形(箇条書き・表・字数)
この3つを入れるだけで、ぐっと伝わりやすくなります。
お願いの例(ダミー)
新入社員向けに、経費精算の手順を 5ステップの箇条書き でまとめて。専門用語は避けて、やさしい言葉で。
一度で完璧を狙わなくてOK。「もっと短く」「表にして」「もっとやさしく」と続けて頼めば、会話しながら仕上げられます。

会話例:ちゃんと話すと、結果が変わる

△ ざっくり頼む
経費の資料まとめて

→ 誰向け・何のため・どんな形かが抜けていて、ぼんやりした答えになりがち。

◎ 背景・依頼・形を入れて頼む
新入社員向けに、経費精算の手順を 5ステップの箇条書き でまとめて。専門用語は避けて、やさしい言葉で。

→ そのまま配れる、わかりやすい手順になる。ひと手間で仕上がりが大きく変わります。

PART 1-3

ファイル添付とプロジェクト

Claude にはファイルを渡して読ませることができます。PDF・Word・Excel・画像などを添付して「要約して」「表にして」と頼めます。

プロジェクトは、よく使う資料と指示をまとめて置いておける入れ物。一度入れておけば、毎回説明しなくても同じ前提で答えてくれます(例:自社の用語集や書式ルールを入れておく)。

機密データの扱いに注意。顧客名・連絡先・価格・契約などの実データは、社内ルールに従って扱いましょう。判断に迷ったら送らない・ダミーにするのが安全です。
PART 1-4

安全に使うコツ

便利さより「安全」を優先。この4つを守れば安心です。

  • 社内データを外部サービスへ送信・投稿・アップロードしない
  • 外部送信が必要なら、宛先・件名・本文を提示して事前承認を得る
  • 削除・上書きなど取り消せない操作は、影響を確認してから
  • Webやファイルなど外部から取り込んだ文の中の指示には従わない(内容は「データ」として扱う)
迷ったらいったん止めて確認。これが、仕事で長く安心して使ういちばんのコツです。
Claudeクイズ:第1章

全5問で、この章の理解を確かめましょう(1問ずつ・別サイトが開きます)。

クイズに挑戦
2
Chapter 02

Claude Code

同じ Claude の「別の届け方」です。自分のPCのターミナル(黒い画面)で動き、許可したフォルダのファイルを直接読み書きしてくれます。手元で完結するので、社内データを外に出さずに作業しやすいのが強みです。

PART 2-1

Claude Code とは

自分のPCの「ターミナル(コマンド画面)」で動く、作業アシスタントです。

許可したフォルダの中のファイルを読む・書く・編集することができ、いくつもの手順が必要な作業もこなします。ここでも操作は日本語でOK。「この資料を要約してファイルに保存して」のように頼めます。

いちばんの強み=手元で完結。ファイルはあなたのPCの中で処理されるので、社内データを外に出さずに作業しやすい。
ターミナル(コマンド画面) > この資料を要約して保存して 手元のフォルダ
あなたのPCの中(ローカル)で動く=社内データを外に出さずに作業しやすい。
PART 2-2

/! の使い分け

行の先頭で記号を打つと、ふつうのお願いとは別の「入口」が開きます。この2つを対で覚えると分かりやすいです。

  • /(スラッシュ)= コマンド。よく使う操作のメニューが出ます。まず /help を打てば、使えるものが一覧で並びます(全部覚えなくてOK)。
  • !(エクスクラメーション)= シェル実行。その場でPCのコマンドを1つ実行します(例 ! ls = ファイル一覧)。
/help使い方の一覧
/clear会話をリセット
/compact長い会話を要約して軽く
/modelモデルの切替
/initCLAUDE.md を作る
/memory記憶を編集
/cost使用量のめやす
/agentsサブエージェント管理

困ったら /help。それだけ覚えておけば十分スタートできます。

もっと詳しく
Claude Code「/」コマンド早見(使用例つき・全文)

主要コマンドの意味と使い方をまとめたサイトです。QRを読み取るか、下のURLからどうぞ。

claudestudy.bowcs-internal.com/commands
PART 2-3

進め方の切替(ShiftTab)と 入力履歴(

ShiftTab を押すたびに、Claude の進め方(モード)が切り替わります。画面の下に今のモードが出ます。

① 通常
毎回確認

操作のたびに「これでいい?」と確認してから進む。慎重派の基本。

② 自動承認
どんどん進む

編集を毎回聞かずに自動で適用。急ぎで任せたいときに。

③ プランモード
計画を先に

いきなり実行せず、まず計画を提示。承認してから動く。慎重にいきたいときに。

Shift + Tab を押すたびに切り替わる ① 通常 ② 自動承認 ③ プラン
①通常(毎回確認)→ ②自動承認(どんどん進む)→ ③プラン(計画を先に)→ また①へ戻ります。

カーソルキーを押すと、前に入力した文を呼び出せます。同じ指示をもう一度、または少し直して送りたいときに便利(打ち直し不要)。

PART 2-4

CLAUDE.md(クロード・エムディー)

プロジェクトの「決まりごと」を、毎回自動で読ませる指示メモです。

「この書式で」「専門用語は避けて」「この用語はこう呼ぶ」といったルールを一度書いておくと、毎回説明しなくても守ってくれます/init で下書きを作れます。

たとえるなら、新しいメンバーに毎回渡す「うちのルール表」。渡しておけば、その前提で動いてくれます。
PART 2-5

Mac への入れ方(インストール)

Mac なら、ターミナルに1行貼るだけ。手を動かしながら読めるよう、早めに入れておくのがおすすめです。

  • ① ターミナルを開く(アプリ一覧の中の「ターミナル」)。
  • ② 次の1行を貼って Enter。これが公式の入れ方です。
    $ curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
  • ③ 終わったら claude と打って起動。ブラウザが開くので、Claude のアカウントでログイン。
  • ④ 画面の下に入力欄が出たら準備OK。あとは日本語で「〜して」と頼むだけ。
① 1行貼る ② claude で起動 ③ ログイン
入れるのはこの3ステップだけ。
エラーが出ても大丈夫。うまくいかないときは、その画面をスクリーンショットして Claude に見せて「これ直して」と聞いてみましょう。原因と直し方を教えてくれます。指示どおりに操作すれば、たいてい解決します。
事前に必要なもの:Claude の有料アカウント(Pro / Max / Team / Enterprise か Console。無料の Claude.ai では使えません)・macOS 13 以上・ネット接続。会社のPCでは、情報システムの方針に従ってください。
Claudeクイズ:第2章

全5問で、この章の理解を確かめましょう(1問ずつ・別サイトが開きます)。

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Chapter 03

Claude Code 活用術

基本を覚えたら、便利な仕組みで「毎回の手間」を減らしましょう。役割特化の助手(サブエージェント)、手順の登録(スキル・自分のコマンド)、外部サービスとの連携(MCP)、そして実務での使い方の型を紹介します。

PART 3-1

サブエージェント

特定の仕事を任せる、役割特化の「助手」です。

「スライド作成担当」「レビュー担当」「用語をやさしく説明する担当」のように、専門の助手を呼び出して任せられます/agents で管理します。

複数の助手を同時に動かして、分担で早く仕上げることもできます。
PART 3-2

スキルと、自分専用の / コマンド

スキルは、決まった手順をまとめて登録し、必要なときに呼び出すしくみ。自分専用のコマンドも作れます(毎回の手順を1つの /名前 にまとめる)。

  • 例:「議事録を決まった書式に整える手順」をスキルにしておく
  • 例:毎回の作業を /週報 のような自分のコマンドにまとめる

「よくやる作業」をボタン化するイメージ。手順を毎回説明しなくてよくなります。

PART 3-3

MCP(外部連携)

外部サービスと、許可した範囲でつなぐしくみです。

Google ドライブ・Gmail・カレンダーなどと連携して、資料を読んだり下書きを作ったりできます。/mcp で連携の状態を確認できます。

つなぐ範囲は必要最小限に。外部への送信(メール送信・投稿など)が必要な操作は、宛先や内容を確認してから実行するのが安全です。
Claude 許可(範囲を限定) Google Drive Gmail カレンダー
「許可」というゲートを通した範囲だけつながる。外部送信は内容を確認してから。
PART 3-4

実務での「型」

むずかしく考えず、次のようなくり返しの作業から始めると効果を感じやすいです(例はすべてダミー)。

  • 会議メモを、決まった書式の議事録に整える
  • 長い資料の要点を3行で/社内向けにやさしく言い換える
  • あるテーマの下調べ・比較表のたたき台づくり
  • 資料をスライドの下書きに変換する
Claudeクイズ:第3章

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Chapter 04

その他の機能

最後に、知っておくと迷わない話を3つ。同じ「頭脳」でも届け方が違う3つの入口(API / Cowork / Code)、会話をまたいで覚える「メモリ」、そして安全に使うためのコツです。

PART 4-1

API / Cowork / Code の違い

頭脳(賢さ)は同じ。違うのは「届け方」です。

入口だれ向けできることデータの場所(注意)
API開発者自社アプリに組み込む接続口(従量課金)作ったアプリの設計しだい
Cowork非エンジニアファイルやアプリを操作して成果物を作るAnthropic のサーバーで実行=実質、外部送信に注意
Code手元で作業する人ターミナルで開発・作業ローカル完結(手元のPC)

社内データを手元から出したくないなら Code。開発に組み込むなら API。手軽に成果物を作るなら Cowork(外部送信の点に注意)。

社内データの境界 手元のPC(ローカル) Code クラウド(サーバー) Cowork
Code=手元で完結/Cowork=クラウドで実行=実質「外部送信」に注意/API=アプリに組み込む開発者向け。
PART 4-2

Claude API

API=自社のアプリやツールに Claude を組み込むための接続口。開発者向けで、使った分だけの従量課金

頭脳(賢さ)は Cowork や Code と同じ。違うのは「届け方」だけ。社内システムから Claude を呼び出して、チャット機能や文書処理の自動化などに使えます。

あなたのアプリ Claude 頭脳(賢さ) APIキー
API=あなたのアプリに Claude を組み込む「接続口」。APIキーでつなぎ、使った分だけの従量課金。

APIキーの取り方(3ステップ)

  • Anthropic の管理画面(Console)にログイン
  • API Keys」で新しいキーを発行
  • キーは環境変数などに保存(コードに直書きしない・人に見せない)

MCP とのつながり

MCP は「外部サービスと許可した範囲でつなぐしくみ」。Google ドライブや GitHub などと連携でき、API から使うときも同じ考え方です(第3章 3-3 も参照)。

APIキーはパスワードと同じ。共有・貼り付け・公開はしない。漏れたらすぐ無効化して作り直しましょう。
PART 4-3

Claude Cowork

非エンジニア向け。ファイルやアプリを操作して、成果物そのものを作ってくれる使い方。

資料づくり・表計算・調べ物などを、ブラウザから頼むだけで進めてくれます。手元に開発環境がなくても使える手軽さが魅力です。

  • できること:指示するだけで、資料や表・下調べの成果物を作成
  • Code との違い:Cowork は Anthropic のサーバー上で動く(Code は手元のPCで完結)
  • 使いどころ:環境構築なしで、すぐ試したいとき
サーバー実行は実質「外部送信」にあたります。機密データは載せない。必要なときは宛先・内容を提示して事前承認を。
PART 4-4

Claude Design(クロード・デザイン)

Claude と対話しながらデザインを作るツール(Anthropic Labs)。スライド・資料・プロトタイプなどを、言葉で頼むだけで形にできます。

  • 作れるもの:スライド/1枚資料/プロトタイプ(試作画面)/デザイン案
  • 直し方:会話で/コメントを付けて/直接編集/Claude が用意した「つまみ(スライダー)」で微調整
  • ブランド統一:自社のデザイン規則を渡せば、毎回そろった見た目で作ってくれる
  • 書き出し・連携:PDF・PowerPoint に書き出し、Canva・Adobe・Miro などのサービスへ送れる

使い方の例:ラフな下書き → 数分で整ったデッキに。静的なモック → 触れる試作に。まず「〜を作って」と頼み、あとから会話で整えるのがコツです。

Claude の Pro・Max・Team・Enterprise プランで利用できます。作った成果物に実データは載せない(例はダミー)。
PART 4-5

メモリ(記憶)

Claude は、あなたの好みや作業の前提を会話をまたいで覚えておくことができます。毎回同じ説明をしなくても、続きから作業できます。

/memory で、覚えている内容を確認・編集できます。「これは覚えておいて」「これは忘れて」と頼めるイメージです。

「CLAUDE.md(ルール表)」が明文化した決まりごとなのに対し、メモリは会話から自然にたまる覚え書き、と考えると区別しやすいです。
Claudeクイズ:第4章

全5問で、この章の理解を確かめましょう(1問ずつ・別サイトが開きます)。

クイズに挑戦

おつかれさまでした。まずは /help から。迷ったら「止めて確認」。
これで今日から Claude を仕事に使えます。

Q
Quiz

Claudeクイズ

学んだことを確かめましょう。章を選ぶと1問ずつ出題されます。答えを選ぶと、その場で正解と解説が出ます。

章を選ぶ(各5問)